リフォームは足し算ではなく、引き算していき、残ったものを形にする
求められるのはライフスタイルの確立
住まいの中に一気に「モノ」が出揃ってきたのは1975年以降です。この時期にオール電化マンションが登場し、システムキッチンが普及し始めました。私たちが腰をすえ、ようやく自分たちの暮らしを考えられるようになってきたのもこの頃からです。それからモノがどんどん改良されながら新製品がつくり出され、なかには本当にこんなモノが必要なのかと疑いたくなるようなモノまで出まわっています。豊かさを求めて成長してきた会社から成熟していく会社において、豊かさとは選択肢が増えることを指すように。すると突然、選択していく眼をもたなければなりません。そのために必要なのがライフスタイルの確立であり、今日ほどそれが求められている時代はありません。ライフスタイルの意味するところは、人生観や価値観、習慣などを含めた個人の生き方です。したがってモノを選択する基準は、これまでつちかわれてきた中での判断となります。新築時に、新居に対するあこがれから使ったことのない設備機器や目新しいスペースを設けたりしてみても、実際生活をしてみたら、あまり使わなかったということが出てくるかもしれません。一方リフォームでは、新築 と違ってこれまでの生活をふまえたうえで判断するので、はっきりと「いるモノ」「いらないモノ」を選択しやすいともいえます。足し算をしてプランを考えていく方法もありますが、リフォームは何がいらないか引き算をすることで家族それぞれの暮らし方が見えてくるのです。リフォームをする際、もう一度問いかけてみてください。「それは本当に必要ですか？」と。
リフォームなら愛着のあるものが残せます
長く家に住んでいると、単に古びてきたのが気になるだけでなく、間取りが現在の暮らしに合わない、耐震性が気になる、冬場に寒いといった不満を感じるようになるものです。部分的なリフォームですむ場合は迷うことはありませんが、家全体が気になる場合は、リフォームにするか建て替えるかで迷うことでしょう。まずリフォームの有利な点は、家全体を変える大規模な工事を行っても、新築より工事費が2～3割程度安くすむ場合が多いことです。それは、既存のコンクリート基礎を残せるため土を掘ったり埋め戻したりする必要がないからです。また、柱や梁などの構造材が腐食していなければ、そのまま残せます。工事の日数も新築より短いことが多く、その分の人件費も安くなります。もちろん部分的な工事ならより安くできます。予算や必要に応じ、工事の範囲を選べるのも嬉しいところです。一方で新築は、イチから全部自分の好きなようにつくることができます。敷地への建物配置や建物形状を変えることができるうえ、一番新しい住宅性能も得られます。さらに、耐震性や断熱性も最初から考慮してつくれます。リフォームでこれらの性能を上げるには大がかりな工事となり、費用もかさんでしまうのです。しかし新築でイチからつくるということは、既存の家を全部壊してしまうこと。愛着のある家の雰囲気をある程度保ち、思い出を残しながら「新しい家」に住みたいのなら、リフォームがよいでしょう。このように、さまざまな観点から自分の求めているものはリフォームと新築のどちらに合うか考えてみましょう。
多気郡多気町 解体工事【費用 価格 値段 目安 相場 見積り】
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